和装!



半年前、「矢崎屋イメチェン計画」に明け暮れていた頃のお話。


当時のコンセプトは「カワイイ系」だった。
…いや、どちらかと言うと、
「今まで、『ボーイッシュな自分には似合わない』と諦めていた、
女の子っぽい服装を(思い切って)してみたい。」
という野望のもと、
31歳にして生涯初めて、ファッション誌「キャン・キャン」を読んだり、
真冬にミニスカートに挑戦したりと、それなりに頑張ったのである。
(どう頑張ったかは、アルバム「矢崎屋イメチェン計画」参照。)


一方で、友人のアーティスト夫妻から、アドバイスを頂いた。
「頑張っているのは分かるが、
今どきのカワイイ系というのは、10代の頃からおしゃれに気を遣って、
そういうファッションをしてきたからこそ似合うのである。」
「それを今から真似るよりは、自分に似合うものを日頃から探し続けて、
『自分らしい服装』を作っていったらいいと思う。」
「テマキちゃん(=私)には、和服が似合うと思うよ。」


…う〜む。それは、これまでのコンセプトとは、路線が異なるなあ。
とはいえ。ふと手元にある服を見回してみると、
和風の柄のTシャツやワンピースが何枚かある。
私、和物のデザインの服、けっこう好きだったんだなあ。
…今、気付いたよ。(苦笑)


その友人夫妻に、夏の初めにお会いした。
お祖母さまの形見で、大切にしているという、からし色の縦縞の羽織りを、
わざわざ出して着せて下さり、
「こういう柄が絶対似合うと思う。」
とのお墨付きを頂いた。
更に、海老茶色の作務衣をプレゼントされ、
「目指せ!忍者姿の片桐はいり!」
との激励を頂く。
…う〜む。
和装、ちょいと頑張ってみようかなあ。