リルさん in 劇団ステージドア「帰郷」


去る6月9日、マイミク:リルさんが出演する、
劇団ステージドアの公演「帰郷」を観に行って来ました。

鈍行列車にのんびりと揺られて、藤枝から約4時間。
この日の天気はあいにくの雨で、朝起きた時には落雷が凄まじかったのですが、
お昼前に家を出て、電車に乗り込む頃には、幸い雨は小降りになっていました。
15:30頃、品川に到着した時には、雨はすっかり上がって曇り空。


開演の18:30には、まだまだ余裕があるので、
五反田から東急池上線に乗り換えて、戸越銀座のエッグファームズへ。
劇団の皆さんへの差し入れに、シフォンケーキ20個入りを包んで頂く。
・・・と思ったら、お店にあったシフォンが、残りちょうど20個だった!
買い占めちゃったよ、私!(汗)
「土曜日だから、もうじき閉店だし、気にしなくていいよ。」
とフォローして下さる、黄味さんとマァさん。
「・・・夏目も風邪ひいてて、ここ1週間来ないし。」
と、黄味さんがポツリと言ってたのが、ちょっと淋しげでした。


さて。シフォンが潰れないように気を付けながら、満員電車に乗り込んで、
渋谷:青山円形劇場へ。
・・・去年、思いっきり道を間違えて、
夏目さんの母校:青山学院大学の方まで行ってしまい、
開演直前に汗だくになって駆け込んだのを思い出した。
今回は、迷いませんでしたよ!(得意)
・・・坂道をひたすら登っていくので、
全然目的地が見えず、何度も不安になったけど。(汗)


会場に着いて、とりあえず最前列に座っていたら、
マイミク:もっちんすきーさんが寄って来て下さった。
最近、新潟に旅行に行かれたそうで、お土産を頂く。
何と!新潟産コシヒカリで作ったという「柿の種」!
もっちんさんによれば、焼き方によって、全然味が違うのだとか。
おいしかったです!ありがとうございます!
・・・こちらもお返しに、「アニメ主題歌大全集2007」のDVDを差し上げる。
また、アニソンカラオケ行きましょう!


折角なので、もっちんさんのお隣の席が空いていたので、そちらへ。
エッグ常連のMYさんとそのお友達が、もっちんさんと一緒に座っていた。
そちらにもごあいさつ。
と、そこへ、先週もご一緒したtakatakataさんが!隣にお誘いする。
・・・こちらにも、「アニメ主題歌大全集2007」「同2006」を差し上げる。
開演直前に、takatakataさんの奥様:ななよさんも合流して、
エッグつながり6人で、ズラッと並んで観ました。

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ここで、物語の大雑把なあらすじ。


主人公:ブラッドは、誰にも優しく、人のいい中年男性。
けれど、いざという時の押しが弱く、その優柔不断さ故に恋人に振られ、
さえない人生を送っていた。
そんな地味な彼が、高校の同窓会に参加するために、25年ぶりに故郷を訪れる。
そこではかつての同級生達が、家同志の確執から、
その息子と娘の交際に反対していがみ合っていた。
街を襲う不況と、
この街で生まれたという大ヒット曲「ミモザの樹の涙」の、作詞者不明の謎を背景に、
同窓会は開催される。
それらを、心に何かを秘めた様子で、静かにひっそりと見守るブラッド。


彼の真意とは?引き裂かれた若いカップルの運命は?
歌の真の作詞者は誰なのか?
・・・数々の謎を、ブラッドが、おっとりと解き明かす。

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こちらの劇団を見るのは、去年に続き2回目。
(ちなみに、去年の公演の感想はこちら。
http://blogs.yahoo.co.jp/yazaki_ya/archive/2006/06/05


アメリカを舞台とした、歌あり、ダンスあり、ロマンスありのミュージカル。
しかも、メンバーの皆さんは、ほとんどが立派な肩書きの本業を持つ、
いわば「趣味のミュージカル俳優さん」。


・・・まあ、平たく言ってしまえば、素人さんなんですが、
皆さん、毎年の公演を本当に楽しみにしていて、
それだけに楽しんで演じてらっしゃる様子が伝わってくるし、
中にはプロ並みの堂々とした演技、ダンスを見せてくれる方もいる。
もちろん、素人っぽい方もいますが、
それすらも、この劇団の独特の味わいとして、演出側も特にいじらず、
そのまま演じさせている様子が見て取れる。
何より、その不器用さが、役を超えて、
役者さんご本人のお人柄の良さを感じさせるんですよね。
気がついたら、観る側も、同じ目の高さで感情移入してしまって、
観客も皆連帯して、「一緒に楽しむ」という感覚で観てました。


もっちんさんは、先生役の女性が転ばないかとハラハラして観ていたそう。
彼女が酔っ払ったシーンでは、後ろにパタリと倒れるたび、
ホントに転んじゃったかとドキッとしたり。
私も、ブラッドの朴訥なキャラクターに、ついつい顔がほころんじゃったし。
ミモザの樹の涙・第2弾」で一発当てようとする、
商魂たくましい(だけど憎めない)女性は、出てくるだけで観客が湧きました!
ダンスや歌のシーンでは、客席から手拍子が飛んで、
ステージと観客が一体化したような雰囲気に包まれました。


・・・いわゆる「上手い・下手」だけでは語れない「楽しさ」が、
毎回、この舞台にはあるような気がします。
今回も、元気をもらいました。

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さて。リルさんの役は、
ブラッドの叔父:ギャビン(=元俳優でチャーミングな紳士)の若い後妻:タミー。
キュートで奔放な彼女は、かつてはブラッドと付き合っていたが、
彼が煮えきらないので振ったという過去がある。


ギャビンと一緒に登場する時の彼女は、必ず手を握っていて、
背中にピッタリと寄り添っている。
それが、ベタベタし過ぎず、しかもキュートで、可愛かったです。
・・・「ラブラブ」というよりは、あくまで「キュート」でした。


かと思えば、
男性キャスト達が「この街の女は強い」と歌う、「女の都」のシーンでは、
扇子を片手に「オーーーホッホッホッ!」と高笑いしながら、
小悪魔っぽい笑顔で、男達をあしらい、け散らす。
・・・それが、イヤミっぽくない程度に、
ちょっとマンガっぽい感じで、微笑ましいんですよ。
男達も、あしらわれつつも、翻弄されるのをどこか楽しんでいるような感じ。
リルさんのお人柄所以だと思いました。


圧巻は、「別れの理由」のシーン。
ギャビンがいない隙に、ブラッドに「ニューヨークに連れてって」と迫るタミー。
しかし煮え切らない彼に、「だからアナタはダメなのよ」と突き放す。
・・・このシーン、突如ロック調のBGMが掛かり、
バックダンサー2人を従えたタミーが、スタンドマイクで熱唱!
キュートさが一転、明るく力強く、ブラッドをノックアウト!
・・・シビレた〜〜〜!!!
「欲を言えば、ロックなんだから、他の曲より大きい音量でもいいのでは?」
とは、もっちんさん談。
いや〜〜〜、カッコ良かったです!!!


また来年も、楽しみにしてますね。