富岡発!宇宙旅行

去る2011年3月20日群馬県富岡市にて開催された、
板橋克己展「恒河沙in富岡」に行って来ました!


富岡製糸場で有名な富岡市には、『生糸と絹織物の街』というイメージがあったんですが、
実はIHI(石川島播磨重工)の工場があり、H2Aロケットや、宇宙探査機はやぶさの、イトカワの微粒子を回収したカプセルが造られた街でもあります。
今回の展示は、はやぶさカプセルが誕生の地:富岡で凱旋展示されるのを記念して、
板橋先生の宇宙船イラストとIHIのロケットの模型を展示するというもの。
板橋先生には、去年の10月の「恒河沙in上信電鉄」の際に、富岡市長様直々にオファーがあったそうです!


計画停電やガソリン不足の影響で、交通アクセスがどうなるか直前まで心配だったんですが、
当日は朝からお天気に恵まれ、上信電鉄999号も上州富岡駅からの無料シャトルバスも運行してくれて、
スムーズに会場入り出来ました。


外出を見合わせる人が増えていたためか、999号はホントに空いていて、
去年の「恒河沙in上信電鉄」の時に展示された板橋先生の作品が、
はやぶさ展のポスターや、ハーロック・エメラルダスの天井画と並んで展示されているのを、
「まさに夢の競演!」
と、ホレボレ観ながらゆったり移動。


会場は小高い山の上にある富岡市立美術博物館。
はやぶさカプセル展は、今やどこでも大人気なので、
「他の会場での展示では2時間待ちとかで、立ち止まって見れないらしい。」
「ものすごく混雑しそうなので、身動きできないかも?」
との予想をしていたのですが、
今回は諸事情から、かなり空いていたので、立ち止まってじっくり見られただけでなく、
時間によっては、開発元のIHIのスタッフの人が、はやぶさチームジャンパー姿で、お客さんの質問に応えてくれました。
(あのカプセルは20キロもあるとか、カプセルの表面は強化プラスチックで覆われ、アルミでコーティングされているとか教えてもらいました。)


恒河沙の展示会場の趣向もステキでした!


会場の内側には、日本の宇宙開発の歴史がわかる模型の数々。
かの糸川博士が開発したペンシルロケットや、日本初の人工衛星H2Aロケット
そして、はやぶさカプセルのカットモデル、宇宙ステーションまでズラリと並びます!


さらに壁面をぐるりと飾るのは、板橋先生が描かれた「恒河沙シリーズ」。
未来の宇宙旅行をイメージした連作イラストの数々!
今回の特色は、新作のイラスト二点。
エメロードさんいわく「トレーダー分岐点みたい!」「木星に遭遇した時の感動が伝わって来てカッコいい!」という名作です!)


そして、模型作品の数々!
板橋先生の描かれる宇宙船は、いずれも端正なデザインでステキですが、
それが模型として立体化すると、先生の作品のイメージがいろんな角度から楽しめて、より伝わって来る感じがして興奮しました!


模型は何と、先生自ら製作されているんですが、プラモデル普及以前の模型作品と同じく、平らな板を削って組み合わせて作られているんですが、
(先生いわく「寄せ木造り」)
細かいところまでホントに精巧に出来ていてビックリ!
エンジン部分はプラ板で作られているんですが、その緻密さは必見です!


しかも、その精巧な作品を、
「板で出来てますから、ほら、軽いでしょう?」
と、その場で近くにいた男の子に持たせてくれる先生のお人柄!
男の子もビックリするやら嬉しいやら。


女の子向けには、今回のイベント限定の「コスモスガール・ルナちゃん缶バッジ」が好評でした。

小さい女の子を見掛けては、板橋先生親衛隊:コスモスガールズのエメロードさん・リルさんがバッジを手渡しして、
女の子たちも喜んでました。


そして、先生のギャラリートークとサイン会も好評!
はやぶさカプセルを観に来たお客さんは家族みんなで観にいらした人たちが多いらしく、
小さいお子さんからお年寄りまで、ホントに幅広い年代がいらしたんですが、
サイン会では、ヤマトや999を見て育った、お父さんお母さん世代はもちろん、
おじいさんおばあさんも記念にパンフレットを買っては、先生にサインを頂いて、
ホントに嬉しそうに握手して帰って行かれました。
富岡の人たちの暖かさを感じました。


日本の宇宙開発の歴史と、はやぶさカプセル、そして遥か未来の夢の宇宙旅行が交差し合う、ステキなイベントでした!


楽しく和やかなイベントで、参加出来てホントに良かったです!



(追記:富岡市立美術博物館にて4月3日まで開催。
開館時間:9:30〜17:00。月曜休館。入場無料。
はやぶさカプセル展」は3/21で終了しました。)