護身シミュレーション!


最近物騒なニュースが頻繁に聞かれます。
通り魔とか、ストーカーとか。
上京の度にお邪魔しているエッグファームズの近くの戸越銀座商店街でも、
先日、男が突然刃物を振り回し、通り掛かった人に切り付けたという事件がありました。
『いつ、どこで、事件に巻き込まれるかわからない』という意識を日頃から持つことと、
『もし巻き込まれたらどうするか?』というシミュレーションをしておくことが、
必要な世の中になってしまったのかなあ、と、つくづく思いました。


そこで。彼氏ギルさんに相談。彼いわく、


「まあ、刃物を振り回して暴れている相手には、
無理に格闘しないで、『さすまた』で動きを封じちゃえばいいんだよ。」


ああ、学校に乱入してきた不審者を取り押さえるために、学校の昇降口に立て掛けてあるやつね。
けどギルさん、さすまたがない時には、どうしたらいいんだい?


「実際は刃物を闇雲に振り回しても、大して刺さらないもんだよ。
腰に据えてしっかりと持って、突っ込んで来ない限りね。
もしオレが同行していたら、まずマキさん(=私)を逃がす。
それから相手の手首を掴んで動きを封じて、刃物を取り上げるか、あるいは締め技とか。」


守ってくれるの?嬉しいなあ。
…けど、もし私一人の時で、近くにさすまたがない時にはどうするんだい?


「そりゃ、突然襲われた場合は、眉間にパンチするとか。
でも、あぶないから無茶しないで、悲鳴を上げるんだ。
そうすれば誰か気付いて、助けてくれたり、お巡りさん呼んでくれたりするだろうから。」


わかった!悲鳴ね!
…『イ〜〜〜ヤ〜〜〜!』…どう?


「それじゃムンクさんごっこみたいでしょ!
『助けて!』よりも『キャー!』の方がいいね。その方が声が通るから、気付いてもらいやすいんだよ。
それか、非常ボタンを押す。デパートのトイレで痴漢にあった時なんかは、それが有効だよ。」


でもさ。いくらギルさんでも、女子トイレにまで駆け付けてくれるかい?


「…う〜む。ちょっと躊躇する…かなあ?」


でしょ?それに相手が闇雲に暴れてるだけなら、当たっても致命傷にはならないわけでしょ?
なら私、自分だけ何もせずに守ってもらうよりは、出来れば一矢報いたいんだよね。
バッグを盾にして、思い切って正面から突っ込んで行けば、案外相手はひるむかも?


「…う〜ん。でも、マキさんから事件の連絡があって、
助けを求められるかと思いきや、『勝った!』って言われたらなあ。
…さすがにヘコむ。
『オレ、出番ないじゃん!』って。」


…なるほど。女の子が闘う気マンマンじゃ、そういう意味でもマズいのね。