仕事初め。

明けましておめでとうございます。
今年も皆さま、よろしくお願い致します。


今年も私は元日から仕事初め。しかも早番でした。
…私の場合、元日から勤務ってけっこう多くて、
早番で職場に来て初日の出見るのも、実は二年に一度くらいだったりする。
私の職場(高齢者福祉施設)では、年末や三が日も交代で出勤してるんですが、
晦日の夜勤や元日の早番は、主婦層はさすがに家の行事で忙しいので、
独身者に勤務が回ってくることが多いんですね。


お正月といっても、施設ではこれといって変わらない日常なのですが、
それでも朝食は、ささやかながら「お節風メニュー」が出ました。
よーく刻んだかまぼこと、よーく練った栗きんとんと、お雑煮風すまし汁。
とはいえ、入所者が間違ってお餅を喉に詰まらせるといけないので、
すまし汁には、トロットロに溶けたお餅が、気持ち混ざっていた程度ですが。


さて、朝食の後片付けが終わったところで、昨日の紅白のビデオを上映。
序盤は若手歌手が続き、馴染みがないせいか、入所者も次々と傾眠モード。
…ですがNYCboysの皆さんが、突如藤山一郎さんの「青い山脈」を歌った時には、
ウトウトしていた入所者さんたちが、ガバッと顔を上げて、
画面に食い付いていたのにビックリしました!
今回は残念ながら、入所者さんたちにとって馴染みのある曲は少なかったけれど、
声やメロディがきれいで聞きやすい曲(主にバラードでしたが)は、
若手歌手の歌でもけっこう聞き入っていたのが意外だったなあ。


それ以上に意外だったのが、職員の食い付きの良さ!
実は女性職員、特にお母さんがたの中には、
「紅白、ところどころ気になる歌手が出てて、実はそこだけでも見たいんだけど、
子どもがバラエティ観たがってて、お父さんが格闘技観たがっているので、
『ちょっと見せて!』って言いにくくて、毎年見れないんだよね。」
という方もいらっしゃいます。
そこで。毎年紅白を録画してる私に、お母さんがたからダビングを頼まれることもしばしば。
入所者に観てもらおうと、ダビングしたDVDを職場に持って行って上映会を始めると、
職員がふと、介助の手を止めて、
「こういうシーンもあったんだ!」
と、食い入るように見つめていたりします。


今日はジャニーズファンの若い主任が、嵐メドレーに釘付け!
デビュー曲の「A・RA・SHI」聞きつつ、サビで思わず振り付けしてました。
とはいえ、トイレ誘導の途中だった…と、メドレーを2曲聞いたところで、慌てて仕事に戻っていった主任。
…入れ替わりに50代の看護師さんがやって来たところに、
まさかの矢沢永吉さん飛び入り出演シーン!
彼女もまた、一曲終わるまで、身動きもせず見入っておりました。


そんなわけで。
毎年うちの職場では、入所者以上に職員が、
紅白ビデオをアツく見守っております。


________________

余談:
スペシャルドラマ「坂の上の雲」が、ひとまず第一部終了しました。
このドラマ、作品のクォリティの高さも、演技派揃いの出演者たちにも、
我が家では家族揃って非常に惚れ込んでまして、
第二部が今から楽しみです!
…次回放送は、およそ一年後ですけど。(泣)


それだけハマっているので、職場でも夜勤の休憩時間に観ていましたら、
そこに同僚が通り掛かりまして、声を掛けられました。
「ああ、コレって、『坂の上のナンチャラ』?」
…一瞬、何だかガクーーーッとしまして。
我が家では家族揃って「名作!」とアツく観ているドラマでも、
世間的には、もしかしたら、それほど注目されてないのかも?
特に、若い世代の、日頃NHKに馴染みが薄い人達には。
…そう思うと、何だか淋しくなっちゃってね。


失意のあまり、
「…そう。『坂の上のポニョ』」(棒読み)
って答えといたよ。