売れ残り?

「朝ドラ」こと、NHK連続テレビ小説ゲゲゲの女房」を、ほぼ毎日、両親と一緒に見ています。


このドラマは、マンガ家:水木しげるさん(マンガ「ゲゲゲの鬼太郎」の作者としてお馴染み)の奥様の自伝的小説が原作。
貧しくても夫婦力を合わせて、楽しく乗り切ってきた道のりを描いた物語だそうです。

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先日の放送では、主人公にお見合いの話が舞い込みまして。


お相手は、有名な老舗和菓子屋の跡取り息子。人柄も温厚そうで、客への気遣いもこまやか。
「なかなか良さそうな相手だねえ!」
と、主人公も家族もすっかり乗り気。


日頃は気難しい主人公の父も、縁談を喜んでいるらしく、
以前呉服屋をやっていた頃の売れ残りから、上質な反物をいそいそと取り出してきて、妻に、
「これで、見合いに着ていく晴れ着を作ってやれ!」
と言い付ける。
即座に実母から、
「…でも、『売れ残り』の布じゃあ、縁起が悪いねえ…」
と、ダメ出しされてしまう始末。


結局お見合いは先方から、
「お客さんを見下ろしてしまうくらい、背の高い嫁は、ちょっと…」
と断られてしまいました。

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それを見て、うちの父が私に向かって言いました。
「アナタは、決して『売れ残り』じゃないよ?
『売りに出せない』だけだからね!」
…じゃあ私は非売品かい?(笑)
(註:今年のお正月、彼がうちに新年の挨拶に来た時に、
「お嬢さんを僕に…」も何も言ってないうちに父は、
「娘はまだ未熟で嫁に出せる状態じゃないので」と牽制球を投げていた。)


それを後日、彼に話しましたら、
「35歳にもなって未婚で、『売りに出せない』って?(苦笑)」
「『非売品』って『規格外品』かい?(笑)」
と失笑を買いまして。


それじゃ、身もフタもないので、反撃。
「…そ、そういう訳じゃないよ。
ほら、お店では買えないけど、条件が合えばもらえる…みたいな、非売品グッズとかあるでしょ?
番組宣伝用のマスコットとか、販売促進グッズとか!」
と、ちょっとレアグッズ志向に方向転換を試みましたが、
「…ああ。新聞屋さんが持って来る、洗剤とかタオルね。」
と、あえなく円月殺法でやられました。