小川国夫映画、藤枝に帰る!

静岡県藤枝市出身の作家:小川国夫氏。
彼の作品が、この度映画化されて、地元の映画館に帰って来ます!
9/18土(日付変わって今日ですね)藤枝駅前・藤枝シネプレーゴにて上映!10/1まで!


藤枝のジャン・ギャバンと呼ばれた小説家:小川国夫。
その作品は難解と言われつつも、人々の心に潜むエゴや本質を、あくまで淡々と、しかし時にザックリと、読者に突き付ける鋭さがあります。
彼を敬愛する同市出身の演出家:仲田恭子さんは、
「とにかく、言葉の選び方が素晴らしい!形容を極限まで抑えながらも、深遠な言葉を使っている。」
と評しています。


仲田さんは数年前から度々、小川国夫作品を舞台化してきましたが、
「いつか小川作品映画を撮る!」
との思いも熱く、舞台化の傍ら準備を進めてきました。
残念ながら、小川氏が一昨年の春に亡くなり、ご本人に観て頂くことは叶いませんでしたが、
その訃報が、彼女の映画製作への決意を強いものにしたのではないでしょうか。


仲田さんは今回、プロデューサーとして三人の若手映画監督を起用し、
小川氏や作品ゆかりの藤枝・大井川流域・相良などでロケを敢行。
三人の監督による、三本の短編映画の競演です。

「誘惑として、」(監督:与那覇政之)
「他界」(監督:高野貴子)
「ハシッシ・ギャング」(監督:小沢和史)

モチーフにしたのは、
マグレブ、誘惑として」「駅の明り」「他界」「ハシッシ・ギャング」
といった、いずれも小川作品の代表作の数々。
出演者も個性派揃いで、特に「誘惑として、」の飴屋法水さん、「ハシッシ・ギャング」の土肥ぐにゃりさんの怪演が光ります。
眼光ひとつ、いや、そのたたずまいだけで、観客を独特な世界に引き込みます!…必見です!


小川作品をまだ読んだことのない方も、この機会にぜひぜひ!


藤枝シネプレーゴの上映スケジュールはこちら。
小川国夫オムニバス「デルタ」
9/18(土)14:30〜
(プロデューサー仲田恭子さん・小沢和史監督による舞台挨拶あり )
9/19(日)10:40〜/15:00〜
9/20(祝)10:40〜/15:00〜
9/21(火)10:50〜/14:40〜
9/22(水)10:50〜/14:40〜
9/23(祝)10:40〜/15:00〜
9/24(金)10:50〜/14:40〜
※9/25以降の上映は後日お知らせします。
※併設駐車場をご利用のお客様は、受付で駐車券をご提示頂くと、一般1800円のところ、1000円でご覧になれます。


劇場シネ・プレーゴ http://www.cineprego.jp/
映画 『デルタ』公式サイト http://www.delta-movie.com/index.html
私は19日15時の回に観に行く予定。