妖怪ばなし。

職場の同僚:メアリーさん(仮名)には霊感があるらしく、そのお子さんたちもまた霊感が強いそうです。


メアリーさんいわく、
「お盆に盆踊りに行くでしょ。
そこにたくさん人がいるように見えるんだけど、一緒に行った人に聞くと『そうでもないよ?』って言われるんだよね〜。
生きてる人に混ざって霊もいるから、見分けがつかなくて。」
とのこと。
…なるほど、見える人ならではの体験だなあ。


ちなみに私自身は『見えないけど、おるよ』(←ゲゲゲの女房より)というスタンスで、
自分には全く霊感ないけど、霊的な存在はいるだろうと思うし、敬意を払うべきだと考える方。
多分昭和40年代のカラーアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」をよく観てたからだと思います。
この時の「鬼太郎」には、高度経済成長を背景に古いものを粗末に扱うようになった現代人が、
妖怪にしっぺ返しを食らう描写がよく出てきました。
粗末に扱われた古いものが、妖怪となって「化けて出る」話。
…おかげで、暗い物置で古いもの見つけると怖くなったり、夜一人で外の汲み取り便所(当時)に行くのが怖くなったりしたけど。


そんな背景もあって、お昼休みにメアリーさんから、
「お化けと妖怪の違いって何ですか?」
と聞かれた際も、
「『お化け』は主に人や動物の霊。『妖怪』は古いものが年月を経て霊力を持ち変化したもの。」
「『妖怪』の中に『お化け』も含まれると思うよ。」
とか、見て来たように答えちゃったんだなあ…。
メアリーさんにも、
「何だか詳しいですね。」
って言われたし。


なので、先のスタンスを説明し、
「『鬼太郎』好きだったから、妖怪にも興味あるんだよ。」
「貸本を復刻した『墓場鬼太郎』も持ってるし…」


と話したら、メアリーさんが、
「『墓場鬼太郎』見てみたいです!」
と、かなり興味を示してきた!


そこで、文庫版の1巻を貸しました。
貸す時に、
「アニメの鬼太郎とは、だいぶ絵柄が違うよ。もっとおどろおどろしい感じ。
うっかり夜読んだら、夜中にトイレ行くのが怖くなっちゃうかも?」
と言って渡しましたら、後日、メアリーさんより、
「うちの子が喜んで読んでました!」
とのこと。
「怖がらなかったの?」
と聞きましたら、霊感の強いそのお子さんは、
「だって、いつもこういうの見えてるもの!」
と笑って答えたとか。
…う〜む。見える人ならではの感想だなあ。


そして、
「やっぱり、水木さんにも見えてたんだなあ。」
とつくづく思ったのでした。